1.フェードアウト


振り回した
どうでもいいんだ
空は低く
どこに行けばいいんだ

そんな世界に居て夢果てるんですか?
僕らは誰一人動こうとしない
彼女を一目見て可愛いと思った
それから僕ら皆心を閉ざした


当たり前に
やられちゃったんだ
紫色
でも焦がれるんだ

歌う意味も無くなって夢枯れるんですか?
僕らはいつからか名を求めた
君以外の愛情はいらないと思った
それから僕ら皆心を閉ざした
そうさlove is gone




2.この手が、


夢の中もがいて 夜の花におびえ
ただ君の声だけ 静寂を叶えた
 
囁いた言葉は 風が全て消した
水を描く願いは 百年の声を流す

意味のないことだけ 一人きり、考えて
心に空いた隙間
虹が咲いた朝は もう一人、恋しくて
心に触れた形


夢の中もがいて 夜の花は歪む
ただ僕の声だけ 静寂を叶えた

呟いた言葉は 熱を帯びて消えた
傷に塗る気持ちは 百年の色を壊す

雨を切る少女は 最期だけ、考えた
心を揺らす笑顔
道を進む足が 無理をして、苦しくて
心を探す瞳


君を隠す、この手が
君を離す、この手が
君を犯す、この手が
君を殺す、この手が


囁いた言葉は 風が全て消した
  水を描く願いは 百年の声を流す




3.waiting for Lonely


歌の中の歌にとって 夜の闇を裂く月は
ほんの少し眩しいって 笑いながら言えてしまうな

忘れないと誓い合って 子供のように泣いていいって
そんな風に余裕ぶって この気持ちは伝わらないな

いつも傍に居て 雪は溶けていく
そう長くない冬を 共に

光の中さよならって 僕らいつも離れていく
生命の理由 その温もりを
手を伸ばせば君が居る そして僕は空を切る
思いだけがそこに残った


幸福を謳う君にとって 冬の浅い眠りなんて
いつか薄れちゃうかなって そんなことも言ってしまうね

少し寄り添って 二人溶けていく
そう遠くない春を 待ち

季節の中愛し合って 僕らいつも探している
生命の理由 その儚さを
手を伸ばせば君が居る そして僕は空を切る
思いだけがそこに残った
そして僕は一人立って 春の風に励まされて
次の冬を遠く描いた

次の冬を遠く描いた




4.魔法が解けたら


恋に落ちたら 灰色だった世界が変わって
月が溶けたら 夜の闇は星に染まって

そのページをめくったら
物語は動き出す
次の言葉見落とした
いつものように過ぎていった


時が満ちたら ありのままを君に伝えて
それが出来たら 本の中に消えてしまいたい

そのページを破ったら
物語はやり直し
次の言葉見落とした
紅茶が君に零れた

嘘を重ね重ね遊ぶ
夢はいつか星に変わる
歌を 歌を 声引き裂かれて
浮かぶ明日はもう…


息を止めたら 意識の底君は隠れて
本を閉じたら 感傷なんて風に消えてく
恋に落ちたら 灰色だった世界が変わって
月が溶けたら 夜の闇は星に染まってゆく




5.運命線


生まれた意味から 全部作られて
捨てたいもの あるけれど いつも力不足
やるせない心と 可愛くない腕
いつからか 体だけ 機械みたいになって

9月の空 湖の涙が 白く澄んでいく
その首筋 光るナイフの先 霞んでいく様

君の手が 目の前にある
少し触れたら
溶け出しそうな 温もりさえ
感じた気がした から


先に行くなんて 解っていたから
無責任に 投げかけた その笑顔をやめて
赤い花は枯れて いつか鉄も錆びて
いつだって 強がりで 似たもの同士だった

冷たい雨 湖を穢した 赤く濁って
その約束 走るナイフの先 運命の下

君の声 震える風
眠りについたら
泣き出しそうな 二人の影
日差しが描いた ほら




6.少女ナイフ


荒んだ世界の全てを
弱さを隠して探す

心はいつしか汚れて
血に染まるだろう
「願いを繋いで神様」
叫びは遠く

迷いを重ねない悪魔を殺し
刺された身体を舐める
薬に毒された未来の果てに
目指した彼女はいるの?


心はいつしか崩れて
名を求め合う
「私を殺して神様」
叫びは続く

涙を流さない天使を殺し
亡くした身体で眠る
機械に作られた聖歌の意味に
私の道筋を見る

迷いを重ねない悪魔を殺し
刺された身体を舐める
薬に毒された未来の果てに
目指した彼女はいるの?


私は生き続け、彼女と進む
彼女の生きていく世界の元へ







特設に戻る


ブログに戻る



Copyright © 2012 LIBIDO IN VIOLET All Rights Reserved